脚のむくみの多くは血液を送り出す心臓の筋肉の働きが弱くなったり、運動不足による脚の筋力低下、とくにふくらはぎは血液を心臓に送り返す際にとても重要な役割をしているため筋力が低下すると血液が戻りにくくなり、血液中の水分が停滞しておこります。一過性のことが多いため一晩寝るとおさまる程度なら問題ないと思われます。
前回にも書き込んだようにむくみは生活習慣の改善と適度な運動などで解消されるものもあります。自宅で出来る、自分で出来る解消法は?
・お風呂に入って温まり全身の血行をよくする。体を洗う際に石鹸などをつけて足首から膝の方へ軽く圧を加えながら手でふくらはぎを持ち上げるように、そして膝上から脚の付け根に向かって軽く圧を加えながら心臓へ血液を送り返すようにする。
・塩分の高いものばかりを好んで食べず、偏食をなくすこと。日本の食文化としてお味噌汁を毎日飲むだけでも塩分をたくさん摂りやすい状態になっています。むくんでいるなと思ったら利尿作用があるウリ科(スイカ、きゅうり…)やトマトなどの夏野菜、カリウムを含むリンゴやバナナ…、ビタミンB1を含む豚肉などの料理を食べましょう。
・同じ姿勢を長時間しないこと。座りっぱなしのデスクワークや立ちっぱなしの接客販売など、1日を通して動きが少ない人はトイレに行きたくなくても席を立ってトイレに行ったり、どこかで体操をしてから席に戻るなど姿勢や動きを変えることが必要です。使えていない筋肉を大きく動かしてあげましょう。
その場から離れられない場合は座りながらつま先を上げたり踵を上げたり、立っている人も同じようにつま先を上げたり踵を上げてつま先立ちをしたり、ふくらはぎの筋肉を動かしましょう。
筋肉が収縮することで静脈にある血液を押し上げ心臓へ送り返しやすくなります。
・脚のストレッチをする。ストレッチをすることで筋肉が動きやすい・伸び縮みしやすい状態をつくると血液が心臓に返りやすくなります。
・女性の方ならストッキングを履いて脚を圧迫してあげるのもよいでしょう。
その他、むくみには肝臓病、妊娠中毒、腎臓病、心臓病、血管やリンパ管の障害、下腿静脈瘤、リンパ管を切除するような手術をしたなどの病気が原因のものもあリます。
顔や足の特定の箇所に短時間でている内はよいですが、長時間むくむ場合や身体全体がむくむ場合には診療を!
肝臓・腎臓・心臓の病気や血管の障害による下腿静脈瘤などの一過性以外のむくみであっても、上記のようなことに気をつけて行うとむくみの程度は軽減されますので実践してみてください。
ファインストレッチ整骨院 http://finestretch.com/
2015/02/24