どうして膝が痛むのか?(外傷による痛みは除きます)
私たちはふだん何気なく歩いていますが、片方の足が浮いた状態の時にはもう片方の足で数十キロの体重を支え、それを動かすにはさらに大きな力が必要となるためそれだけ膝にかかる負担も大きくなります。
このとき膝には関節面の構造上、曲げたり伸ばしたりする際に捻る動きが入ります。そこで大腿骨(太もも)と脛骨(すね)の骨がこすれあい、繰り返されることで関節面の軟骨がすり減っていきます。
関節にある軟骨は衝撃を吸収してくれる役割があるため、すり減ると吸収力は低下し、痛みを感じたり変形を早めたりします。
生活のなかで膝の屈伸は必須!
立ち上がる、座る、歩く、走る、階段の上り下りなど膝を使う機会は毎日たくさんあります。
・勢いよく立ち上がったり、忘れ物を取りに戻ろうと急に方向と変えたりと少し膝を曲げた状態で膝を捻る動作が入れば半月板や靭帯にも負担がかかります。なかでもスポーツでは長時間走る、ジャンプを繰り返す、急に方向転換する、ダッシュする、急に止まって踏ん張るなど、捻る、圧迫するという衝撃が強く加わりさらに大きな負担となります。衝撃だけでなく疲労が残って硬くなっているのに準備体操を十分にせず、すぐに運動を始めることは怪我にもつながります。
・体重が増えるとそれを支えて動かす膝の負担も大きくなります。体重が増えても筋肉量が多い場合はしっかりと体を支えることができますが、肥満や運動不足での体重増加は激しい運動をしなくても捻る、圧迫するという負担を増やしてしまいます。
・体を冷やさない。膝の動きに関係する筋肉が冷えると緊張して硬くなるため血液の流れも悪くなり痛みを強くさせてしまいます。
他にも立ちっぱなしの仕事やしゃがみ込んでの農作業、よく正座をする人も膝の痛みには要注意ですよ!
とは言っても、日常の生活リズムや動きを変えるということはなかなか出来ません。立ち仕事を明日からは座ってするなんてことは無理ですよね。
では膝を痛めないためにはどんなことに気をつければいいのか?を次回にします。
2014/10/07